Amazon FBAの在庫画面に「販売不可」と表示されると、「もう販売できないのか」「すぐ廃棄されるのか」と不安になる方もいるでしょう。
販売不可在庫には、購入者返品、不良品、購入者による破損、納品時の破損など、複数の原因があります。原因によって、返送して検品するのか、Amazonの補てん状況を確認するのか、再出品せず廃棄するのかが変わります。
最初に行うのは再出品ではありません。販売不可になった理由、Amazon上の在庫状態、返送・廃棄の予定日を確認することです。
この記事では、FBA販売不可在庫の意味と、原因を確認して返送・再出品まで進める7つの対処法を解説します。
Amazon FBAの販売不可在庫とは
Amazon公式では、欠陥や破損などの理由で販売・発送できない状態の商品を、販売不可としています。
主な在庫状態には次のようなものがあります。
- 購入者による破損
- 不良品
- 出品者から納品された時点での破損
- フルフィルメントセンターでの破損
- 配送会社による破損
- その他の理由による破損
Amazonの管理下で商品が破損したと判断された場合は、FBA在庫の補てんポリシーに基づく処理の対象になることがあります。
一方、購入者による破損、不良品、出品者から納品された時点での破損と判断された商品は、出品者の販売不可在庫となり、返送を申請できる場合があります。
「販売不可」と「有効な出品情報がない在庫」は別
FBA在庫が販売できないように見えても、すべてが商品の破損や不良による「販売不可」とは限りません。
出品情報の削除、価格情報の不足、出品停止、アカウントレベルの問題などにより、「有効な出品情報がないFBA在庫」になる場合もあります。
- 販売不可在庫:商品の状態に問題があり、そのまま販売・発送できない在庫
- 有効な出品情報がないFBA在庫:FCに在庫はあるが、対応する有効な出品情報がない在庫
後者は、原因を修正すれば出品を再開できる可能性があります。商品を返送する前に、どちらへ分類されているか確認してください。
Amazon公式:返送・所有権の放棄が必要で、有効な出品情報がないFBA在庫
販売不可在庫が発生したときの7つの対処法
1.在庫画面で対象SKUと数量を確認する
まず、セラーセントラルのFBA在庫管理画面などで、対象商品を確認します。
- 商品名
- ASIN
- 出品者SKU
- FNSKU
- 販売不可の数量
- 販売可能数量
- 返送・所有権の放棄が可能な数量
同じASINを複数のSKUで出品している場合は、どのSKUの在庫かを確認します。別SKUの商品を誤って返送・廃棄しないためです。
2.FBA返品レポートで原因を確認する
購入者返品が関係する場合は、FBA返品レポートを確認します。
レポートでは、返品日、注文番号、SKU、ASIN、FNSKU、商品の状態、購入者が選択した返品理由、購入者コメントなどを確認できます。
なお、Amazon公式では、FBAの返品は「返品管理」ページには表示されず、同ページには出品者出荷の返品が表示されると案内しています。
返品管理に見当たらないから返品がないと判断せず、FBA返品レポートを確認してください。
3.Amazonと出品者のどちらが対応する状態か確認する
在庫状態によって、出品者が返送を依頼するのか、Amazonの補てん処理を確認するのかが変わります。
- FCでの破損・配送会社による破損:Amazonの責任として補てん対象になる場合がある
- 購入者による破損・不良品:出品者の販売不可在庫となり、返送を申請できる場合がある
- 出品者から納品された時点での破損:返送または廃棄を検討する
「Amazon倉庫で壊れたはず」と推測するだけではなく、在庫商品の状態、在庫調整レポート、補てん履歴を確認します。
補てん対象と思われるのに処理が確認できない場合は、対象SKU、FNSKU、数量、発生日、確認したレポートを整理してサポートへ問い合わせます。
4.返送・廃棄の予定日と設定を確認する
販売不可在庫や有効な出品情報がない在庫を放置すると、設定とAmazonの案内に基づいて返送または廃棄されることがあります。
「30日以内」など過去に見た数字だけで判断せず、現在のセラーセントラルに表示される次の項目を確認してください。
- 返送・所有権の放棄の予定日
- 自動返送・自動廃棄の設定
- 登録されている返送先住所
- 返送・廃棄にかかる手数料
- 返送依頼を作成できる数量
現物を確認して再販売の可否を判断したい商品は、予定日より前に返送を検討します。低価格で明らかに再販できない商品は、返送料と廃棄手数料を比較します。
5.返送された商品を写真とともに検品する
返送品が届いたら、すぐに開封し、次の内容を記録します。
- 外箱と配送ラベル
- FNSKUラベル
- 商品本体
- 型番、JANコード、シリアル番号
- 傷、破損、使用痕
- 付属品の有無
- 通電・動作確認の結果
返送を依頼した商品と違う商品が届いた場合も、受取拒否だけで終わらせず、Amazon公式の案内に従って受領し、商品と梱包状態を記録してから問い合わせます。鮮明な写真が調査に役立ちます。
Amazon公式:フルフィルメントセンターから在庫を返送・廃棄する
6.実物の状態に合わせて再出品方法を決める
販売不可で返送された商品を、確認せずそのままFBAへ送り直してはいけません。
次の順番で判断します。
- 返品理由と実物の状態が一致するか確認する
- 不足している付属品を確認する
- 必要な動作確認を行う
- Amazonのコンディションガイドラインを確認する
- 現在の状態を正確に説明できるコンディションを選ぶ
- Amazonで販売できない場合は、他販路、修理、買取、廃棄を比較する
開封や使用痕がある返品商品を、新品として戻すのは避けてください。動作に問題がなくても、外箱、封印、付属品、保証状態を含めて判断します。
7.週1回の確認と自動設定の見直しを行う
販売不可在庫は、発生するたびに対応するだけでは見落としやすくなります。
週に一度、次の項目を確認する日を決めます。
- 販売不可在庫の数量
- FBA返品レポート
- 有効な出品情報がない在庫
- 返送・廃棄の予定日
- 自動返送・自動廃棄の設定
- 返送依頼の配送状況
- 補てん履歴
自動設定は便利ですが、すべてを返送する設定が自分に合うとは限りません。商品単価、再販可能性、返送後に検品できる時間、返送先の受取体制まで考えて設定します。
実際に返送品の確認で混乱したケース
以前サポートしていた方は、FBA商品の返品後に返送を依頼しました。
ところが、届いたのは想定していた商品とは別SKUの商品で、どの返品と対応しているのか分からなくなりました。
別のケースでは、返送された商品を確認すると、購入者から指摘された問題が見つからず、付属品もそろっていました。そのため、現物を改めて検品してから再出品を検討しました。
返品理由だけで不良と決めつけず、かといって問題ないと決めつけることもせず、FNSKU、注文、実物、付属品、動作を一つずつ照合することが重要です。
初心者がやりやすい間違い
- 販売不可と有効な出品情報がない在庫を混同する
- 返品管理だけを見てFBA返品がないと判断する
- 購入者の返品理由だけで商品の状態を決める
- Amazon側の破損かどうかをレポートで確認しない
- 返送・廃棄の予定日を確認せず放置する
- 返送先住所を更新していない
- 返送品を撮影せずに開封・処分する
- 開封済みの商品を再び新品として出品する
- 違う商品が届いたときにFNSKUや梱包を記録しない
販売不可在庫の確認チェックリスト
- 対象ASIN、SKU、FNSKU、数量を確認したか
- 販売不可か、有効な出品情報がない在庫か確認したか
- FBA返品レポートを確認したか
- 在庫商品の状態と補てん履歴を確認したか
- 返送・廃棄の予定日を確認したか
- 返送先住所と自動設定を確認したか
- 返送品の開封前後を撮影したか
- 型番、シリアル、付属品、動作を確認したか
- 実物に合うコンディションで再出品するか判断したか
- 再販できない場合の他販路・買取・廃棄を比較したか
まとめ
Amazon FBAの販売不可在庫は、購入者返品、不良品、破損などにより、そのまま販売・発送できない在庫です。
まず、販売不可在庫なのか、有効な出品情報がない在庫なのかを分け、FBA返品レポートと在庫商品の状態を確認してください。
返送する場合は予定日と返送先住所を確認し、届いた商品のFNSKU、型番、付属品、動作を記録します。
再出品は実物の状態を確認してから行い、新品として販売できない商品は、中古、他販路、買取、廃棄を比較しましょう。

