Amazonで販売していて、
「なぜこの商品はおすすめ出品にならないんだろう?」
と悩んだことがある方は多いと思います。
価格を下げても取れない。FBAなのに取れない。競合と比べても大きな違いが分からない。
これまでは、おすすめ出品に選ばれない理由が分かりにくく、原因を一つずつ確認していく必要がありました。
そんな中、Amazonから2026年8月13日に届いた案内によると、AIを活用した「セラーアシスタント(Seller Assistant)」で、おすすめ出品に選ばれていない理由をASINごとに診断できるようになりました。
しかも、1回の会話で最大10個のASINを確認できます。
今回は、この新機能で何が分かるのか、Amazon販売やせどりをしている人にとって何が変わるのかを整理します。
セラーアシスタントで「おすすめ出品にならない理由」を確認可能に
Amazonから届いた案内では、Seller AssistantがASINに関する情報をもとに、出品商品がおすすめ出品に選ばれていない理由を分析し、改善策を提示するとされています。
確認方法はシンプルで、Seller Assistantに次のように質問します。
「〇〇(ASIN)がおすすめ出品でない理由は何ですか?」
これだけで、そのASINについて考えられる問題点を診断してくれます。
これまで「カートが取れないけれど、結局どこを直せばいいのか分からない」というケースでは、価格、配送、在庫、アカウント状況などを個別に確認する必要がありました。
今回の機能によって、まずSeller Assistantに原因候補を洗い出してもらえるようになったのは、かなり実務的なアップデートだと思います。
Seller Assistantが診断する4つのポイント
Amazonの案内では、主に次の4項目を診断するとされています。
1. 出品商品が購入可能な状態か
まず確認されるのが、そもそも商品が正常に購入できる状態になっているかです。
- 在庫がない
- 出品が停止されている
- 必要な商品情報が不足している
- その他、出品情報に問題がある
こうした問題がある場合は、おすすめ出品以前に購入可能性そのものに影響します。
Seller Assistantでは、問題点だけでなく解決するための手順も案内するとされています。
2. 価格設定に問題がないか
次に重要なのが価格です。
Seller Assistantでは、現在おすすめ出品になっている価格との比較などを行い、価格設定上のギャップを確認します。
Amazon販売では「一番安ければ必ずおすすめ出品になる」という単純な仕組みではありません。
ただし、価格競争力が重要な要素であることに変わりはありません。
そのため、Seller Assistantから価格に関する指摘が出た場合は、単純に値下げするのではなく、利益が残る範囲で価格を調整できるかを考える必要があります。
3. 配送スピードに差がないか
今回、個人的に注目したいのが配送時間の比較です。
Seller Assistantでは、現在おすすめ出品になっている出品者のお届け予定日と、自分の出品のお届け予定日を比較できるとされています。
つまり、
「価格はそれほど違わないのに、なぜ競合ばかりカートを取るのか?」
という場合に、配送スピードが原因になっている可能性を確認しやすくなります。
自己発送の場合は、配送設定や出荷までの日数を見直すきっかけにもなりそうです。
4. 配送できない地域がないか
さらに、配送対象地域の違いも診断対象です。
自分の商品が配送できない地域を確認し、配送範囲を広げるための推奨事項も提示されるとしています。
価格ばかりに目が行きがちですが、おすすめ出品では購入者が実際に商品を受け取れるかという条件も重要です。
最大10個のASINをまとめて確認できる
今回の機能で便利なのが、1回の会話で最大10個のASINを確認できることです。
1商品ずつ確認するだけではなく、複数の商品をまとめて診断することで、共通する原因を探しやすくなります。
例えば10商品を確認して、そのうち8商品で「配送時間」が問題として出ているなら、商品単体ではなく配送設定そのものを見直した方がいい可能性があります。
反対に、1商品だけ価格について指摘されているのであれば、そのASIN固有の問題として考えられます。
このように、個別の商品を見るだけでなく、自分のアカウント全体の傾向を見つけるという使い方ができそうです。
2026年8月10日から「おすすめ出品の利用資格」も変更されている
今回のSeller Assistantの機能と合わせて知っておきたいのが、Amazonが2026年8月10日に実施した「おすすめ出品の利用資格」に関する変更です。
Amazonはこれまで、まず販売パフォーマンスなどから「おすすめ出品の利用資格」があるかを判定し、その後、対象となる出品者の中からおすすめ出品を選んでいました。
しかし2026年8月10日から、この事前の利用資格判定が廃止されています。
ここで注意したいのは、
「誰でも簡単におすすめ出品を取れるようになった」という意味ではない
という点です。
Amazonは、おすすめ出品そのものの選定方法は変更していないと案内しています。
価格競争力、配送スピード、販売パフォーマンスなどが重要であることは変わりません。
つまり今回のSeller Assistantは、選定基準を緩くする機能ではなく、おすすめ出品を取れていない原因を探しやすくする機能と考えるのがよいでしょう。
Amazon販売者にとって一番大きいメリットは「原因探しの時間短縮」
僕が今回のアップデートで一番大きいと思うのは、AIそのものではありません。
「カートが取れない理由を探す時間を減らせる可能性がある」ことです。
おすすめ出品が取れないとき、原因は価格だけとは限りません。
- 価格
- 在庫
- 出品状態
- 配送スピード
- 配送地域
- アカウントや販売パフォーマンス
など、複数の要素が関係します。
それをすべて人間が順番に調べるより、最初にSeller Assistantへ聞いて原因候補を絞り込めれば、確認作業はかなり楽になるはずです。
ただしSeller Assistantの回答を100%信じるのは危険
便利な機能ですが、ここは注意が必要です。
Amazon自身も、Seller AssistantはAIを利用しているため、回答に誤りが生じる可能性があると案内しています。
重要な判断をするときは、Seller Assistantが提示する情報だけで決めず、回答に表示される公式ソースも確認した方がいいでしょう。
特に、
- 大幅な値下げ
- 配送設定の変更
- 在庫設定の変更
- アカウントに関わる設定変更
などを行う場合は、AIの回答だけを見てそのまま変更するのではなく、内容を確認してから対応することをおすすめします。
おすすめ出品が取れないときは、この順番で使ってみる
実際におすすめ出品が取れていない商品がある場合は、まずSeller AssistantへASINを入力して診断してみるといいでしょう。
僕なら次の順番で確認します。
- Seller Assistantに「このASINがおすすめ出品でない理由は?」と聞く
- 出品停止や在庫など、購入可能性に問題がないか確認する
- 競合との価格差を確認する
- 配送スピードを比較する
- 配送対象地域を確認する
- 指摘された内容を公式情報でも確認する
- 利益を考えながら必要な部分だけ改善する
特に注意したいのは、「おすすめ出品を取りたいから、とりあえず値下げする」ことです。
おすすめ出品を取れても、利益がなくなってしまえば意味がありません。
今回の機能は値下げツールではなく、原因分析ツールとして使うのがいいと思います。
まとめ:おすすめ出品の「なぜ?」が分かりやすくなる
AmazonのSeller Assistantでは、おすすめ出品に選ばれていない理由をASIN単位で診断できるようになりました。
今回確認できる主なポイントは、
- 購入可能性や出品状態
- 価格設定
- 配送時間
- 配送対象地域
です。
さらに、1回の会話で最大10ASINを確認できるため、複数商品に共通している問題も探しやすくなります。
Amazonで販売していると、「なぜカートを取れないのか分からない」という場面は珍しくありません。
これからは、そんなときにまずSeller Assistantへ聞いてみる、という使い方が一つの定番になるかもしれません。
ただしAIの回答には誤りが含まれる可能性もあるため、重要な変更を行う前には必ず公式情報も確認してください。

