Amazonへ出品した商品が売れないと、「最安値まで下げた方がよいのか」「もう少し待てば相場が戻るのか」と迷うことがあります。
価格改定は売上を作るために必要な作業ですが、競合出品者の値下げへ反射的に追随すると、利益を残せない販売になりかねません。
価格を下げる前に、売れない原因が本当に価格なのかを確認することが重要です。
この記事では、せどりの価格改定を行うタイミングと、売れない在庫を見直す7つの判断基準を解説します。
価格改定は「最安値に合わせる作業」ではない
Amazonでは、販売価格だけでなく、商品のコンディション、配送方法、出品者の状況、発送までの日数なども購入者の判断材料になります。
そのため、最安値へ合わせれば必ず売れるとは限りません。
次のような商品は、価格を大きく下げても売れないことがあります。
- 商品自体の需要が少ない
- 季節が外れている
- 中古商品の状態説明が不足している
- 写真や付属品の情報が不足している
- 型番や商品ページを間違えている
- 自己発送のお届け予定日が遅い
- 新品と中古の価格差が小さい
値下げ前に確認したい7つの判断基準
1.一定期間の販売履歴を確認する
直近の価格だけではなく、一定期間の価格推移、ランキング、出品者数の変化を確認します。
一時的に価格が下がっているだけなら、競合在庫が売れたあとに相場が戻る可能性があります。
反対に、長期間ほとんど動きがない商品は、単純な値下げだけでは売れない可能性があります。
2.出品者数の増減を確認する
価格が下がっていても、出品者数が減っているなら、安い在庫が売れたあとに価格が戻ることがあります。
価格が下がりながら出品者数も増え続けている場合は、供給過多になっている可能性を考えます。
現在価格だけを点で見るのではなく、価格と出品者数の変化を線で確認してください。
3.自分と競合の販売条件を比較する
比較する相手は、単純な最安値出品者とは限りません。
- 新品か中古か
- FBAか自己発送か
- お届け予定日はいつか
- 付属品はそろっているか
- 中古コンディションは同程度か
- 送料込みの総額はいくらか
条件が大きく違う出品者へ価格を合わせると、必要以上の値下げになることがあります。
4.出品から何日経過しているか確認する
出品した直後に売れないからといって、すぐ値下げする必要があるとは限りません。
一方、当初想定した販売期間を過ぎても売れない場合は、価格、需要、コンディション説明などを見直します。
商品ごとに「何日以内に売る想定で仕入れたか」を記録しておくと、価格改定の判断がしやすくなります。
5.季節性と相場の戻りを確認する
季節商品は、需要期が終わると値下げしても売れにくくなる場合があります。
来季まで保管する場合は、次の点も考慮します。
- 保管スペース
- 型落ちリスク
- 経年劣化
- 次の仕入れへ使えない資金
- FBA在庫保管手数料
来季に価格が戻る可能性だけでなく、それまで保有するコストも含めて判断します。
6.資金回収を優先すべき在庫か確認する
利益率を維持することが常に最優先とは限りません。
長期間売れていない在庫が資金を圧迫している場合は、利益を減らしてでも現金化し、その資金を次の仕入れへ回す選択肢があります。
ただし、「売れないから何となく赤字で処分する」のではなく、保有を続けた場合と現金化した場合を比較してください。
7.最低販売価格を再計算する
値下げ前に、販売手数料、FBA手数料、送料、仕入れ価格、梱包費などを含めた最低販売価格を確認します。
自動価格改定を使う場合も、最低価格を適切に設定することが重要です。
仕入れ時に設定した下限価格が間違っていたり、手数料変更や配送条件を反映していなかったりする場合は、改めて計算します。
価格改定を行うタイミング
商品数が少ないうちは、週に1~2回など曜日を決めて在庫を確認すると管理しやすくなります。
さらに、次のタイミングでは通常の確認日を待たずに見直します。
- 大型セールの前後
- 出品者数が急増したとき
- 季節商品の需要期が終わる前
- 当初の想定販売期間を過ぎたとき
- 資金繰りを優先する必要があるとき
- 長期在庫が増えてきたとき
毎日感情的に価格を動かすより、確認日と判断基準を決めておく方が、値下げ競争へ巻き込まれにくくなります。
自動価格改定を使うときの注意点
Amazonの価格自動設定や外部の価格改定ツールでは、一定のルールに従って価格を変更できます。
便利な一方、最低価格の設定を誤ると、想定以上に価格が下がる可能性があります。
商品ごとに、次の項目を確認してください。
- 最低販売価格
- 比較する価格
- FBAと自己発送を同じ条件で比較するか
- 新品と中古を区別しているか
- ポイントを含めた実質価格
- 赤字を防ぐ下限設定
実際にあった価格改定のケース
ある受講生は、仕入れはできるようになった一方で、販売中の商品を見直す時間が取れていませんでした。
そこで、水曜日と土曜日を価格改定日に決め、長期間売れていない商品を確認する運用に変更しました。
しかし、価格を大きく下げても売れない商品が残りました。
このケースから分かるのは、大幅値下げをしても売れないなら、原因が価格以外にある可能性を確認する必要があるということです。
需要、商品ページ、コンディション、写真、付属品、配送条件などを確認し、それでも販売が難しい場合に、赤字処分や販路変更を検討します。
値下げしても売れない場合の対処法
- ASINや型番が正しいか確認する
- 中古コンディションと説明文を見直す
- 写真と付属品情報を追加する
- FBAと自己発送の条件を比較する
- Amazon以外の販路相場を確認する
- セット販売や付属品の分売を検討する
- 買取店への売却を含めて現金化方法を比較する
値下げは重要な手段ですが、唯一の手段ではありません。
まとめ
せどりの価格改定では、最安値へ合わせる前に、売れない原因を整理する必要があります。
販売履歴、出品者数、販売条件、在庫期間、季節性、資金状況、最低販売価格の7項目を確認してください。
確認する曜日と下限価格を決めておけば、競合の値下げへ感情的に追随するのを防ぎやすくなります。
値下げしても売れない場合は、商品ページや販売条件を見直し、必要に応じて販路変更や現金化も検討しましょう。
