Amazonで中古品を販売するとき、コンディション説明を「中古品のため傷があります」の一文だけで済ませていないでしょうか。購入者は実物を見られないため、同じ価格でも、動作・傷・付属品が具体的に分かる出品を選びやすくなります。
結論からいうと、コンディション説明は商品を良く見せる文章ではありません。購入後に「聞いていなかった」と感じる点を、購入前に事実として伝える文章です。動作、外観、付属品、使用上の制限を同じ順番で記録すれば、書き漏れと返品リスクを減らせます。
中古品の説明文で毎回手が止まる方へ。
動作・外観・付属品を同じ順番で確認すると、コンディション判断が安定します。
Amazon中古品は最も低い状態に合わせて判断する
Amazonのコンディションガイドラインでは、使用状態、傷や汚れ、同梱品、部品、保証などの条件が異なる場合、最も悪い条件に合わせてコンディションを選び、詳細を記載するよう案内されています。カテゴリーごとに基準が違うため、出品前に対象カテゴリーの最新ルールも確認してください。
たとえば本体はきれいでも、重要な付属品が欠けていれば「ほぼ新品」とは限りません。外箱があること、電源が入ることだけで上位コンディションへ決めず、購入者が通常使用するために必要なものが揃っているかを見ます。
また、新品のつもりで仕入れた商品でも、開封跡、使用跡、保証開始済みなどがあれば新品として出せない場合があります。Amazonの新品として販売される中古品の問題を防ぐ案内も確認し、仕入れ時の呼び方ではなく、現物とAmazonの基準で判断します。
実際の相談で説明不足が返品につながった例
実際の相談では、見た目は清掃できたものの、においが残る商品をどのコンディションで出すべきかという質問がありました。松尾は、使用できるかを確認したうえで、においをコンディション説明へ記載するよう伝えています。購入者が気づきやすく、好みが分かれる情報だからです。
別の相談では、人気商品で回転は良いものの、本体に黄ばみがある商品を仕入れてよいか迷っていました。松尾の判断は、需要があるため販売余地はあるが、黄ばみをきちんと説明しなければ返品されやすく、記載しても返品の可能性は残るというものでした。売れるかどうかと、状態を説明する責任は別に考えます。
また、コンディション説明へ特殊な文字を入れたことで、保存後に文章が反映されず、しばらく空欄のまま販売していたケースもありました。本人は入力したつもりでも、購入者には見えていません。松尾が保存後の表示確認を重視する理由は、文章を書いたことではなく、商品ページで読める状態になって初めて説明になるからです。
コンディション説明へ入れる8つの項目
1. 動作確認の範囲
「動作確認済み」だけでは、何を確認したか分かりません。通電、起動、ボタン、画面表示、音、充電、通信、読み込みなど、実際に行った確認を書きます。確認していない機能を推測で正常と書かず、「未確認」と分けます。
2. 本体の傷・汚れ・変色
傷があるかどうかだけでなく、購入者が最初に見る面、使用中に触れる場所、表示へ影響する場所を優先します。「細かな傷あり」とまとめられるものと、「画面右上に目立つ傷」のように使用感へ影響するものを分けます。清掃で取れる汚れは先に落とし、残った状態を書きます。
3. におい・べたつき・素材の劣化
たばこ、香料、保管臭、ゴムのべたつき、樹脂の劣化などは写真では伝わりません。感じ方に個人差があるからこそ、確認できた事実を記載します。「問題ありません」と打ち消さず、どこにどのような状態があるかを簡潔に書きます。
4. 付属品を現物名で列挙する
「付属品は写真のとおり」だけでなく、電源ケーブル、アダプター、リモコン、説明書、ケースなど、同梱するものを列挙します。写真に写っていても商品へ入れ忘れることがあるため、撮影用リストと梱包用リストを同じものにします。
欠品商品の仕入れ判断は、中古せどりで付属品欠品は仕入れてよいかも参考にしてください。
コンディションは、感想ではなく確認した事実で書きます。
傷や欠品がある商品の判断に迷う方は、確認する順番から一緒に整理できます。
5. 箱・説明書・消耗品の状態
本体以外も購入判断へ影響します。外箱の破れやつぶれ、説明書への書き込み、電池やフィルターなど消耗品の有無を確認します。付いているものだけでなく、新品時にはあったが欠けているものも分かるようにします。
6. 使用に必要な作業や制限
初期化、アカウント解除、電池交換、部品取り付けなど、使用前に必要な作業があれば書きます。通常動作へ影響する割れや欠損は、説明を書けば何でも出品できるわけではありません。ガイドライン上の出品不可状態に当たらないかを先に確認します。
7. 写真と説明文を一致させる
傷を文章へ書いたのに写真では別の面しか見えない、付属品を書いたのに画像にない、といったズレをなくします。個体差が大きい中古品を複数扱う場合、同じ説明と写真を使い回せるのは、状態と同梱物がほぼ同じ場合に限ります。
複数個体を混同しない管理は、Amazon中古品のSKU・写真・付属品を混同しない方法で解説しています。
8. 発送前の再確認結果
出品時から発送まで時間が空くと、電池切れ、付属品の移動、保管中の劣化が起きることがあります。発送前に商品と説明を照合し、説明文にない変化があれば更新します。FBAへ送る場合も、納品前の最終確認日を記録しておきます。
購入者に伝わる書き方の順番
長い定型文より、購入判断に必要な情報を先に置きます。次の順番にすると、商品ごとの差し替えがしやすくなります。
- コンディションの要約
- 確認した動作
- 目立つ傷・汚れ・におい
- 付属品と欠品
- 使用上の注意
- 発送前の再確認
例として、「通電と基本操作を確認済みです。本体側面に擦れ、背面に変色があります。使用に必要な本体と電源部品を同梱します。説明書と外箱は付属しません」のように、確認した順番で書きます。実際に確認していない項目や、商品にない保証を定型文で追加しないでください。
避けたいコンディション説明
「美品」「問題なし」だけで終える
美品の基準は人によって違います。どの機能を確認し、どの傷が残っているかを併記します。断言できない仕様については、Amazon購入者から商品仕様を質問されたときの対応も参考にしてください。
写真に写るものをすべて付属品と扱う
撮影用の台、ケーブル、比較用商品などが写り込むと誤解の原因になります。販売するものだけを撮影し、説明文の付属品一覧と照合します。
不具合を「使用には問題ない」で隠す
一部機能が使えない、破損で安全性に不安がある、必要部品がなく単体で使用できない商品は、下位コンディションにすれば必ず販売できるわけではありません。出品不可基準を確認し、修理、部品調達、仕入れ先への返品も検討します。
出品後に必ず商品ページを確認する
保存後は、購入者が見る商品ページで説明文、改行、文字化け、欠落を確認します。特殊な記号や絵文字を使うより、一般的な文字と短い文でまとめる方が安全です。スマートフォン表示でも、重要な傷と欠品が省略されず読めるかを見ます。
売れた後は、商品、SKU、説明文、付属品リストを照合してから梱包します。返品があった場合は、理由を「購入者都合」で終わらせず、説明不足、写真との違い、動作確認範囲の不足がなかったかを振り返ります。
よくある質問
たばこや保管のにおいがある商品は出品できますか?
商品が使用でき、カテゴリーの出品不可基準に当たらないことを確認したうえで、においを具体的に記載します。購入者によって許容度が大きく違うため、記載しても返品の可能性があることを仕入れ判断へ含めてください。
細かな傷はすべて場所まで書く必要がありますか?
微細な擦れを一つずつ列挙する必要はありません。ただし、画面、レンズ、端子、操作部など、使用感や機能へ影響する場所は具体的に書き、写真も用意します。
同じ商品なら説明文と写真を使い回してよいですか?
状態、付属品、外観差がほとんどない場合は管理をまとめられることがあります。ただし、傷、変色、欠品、においなど購入判断へ影響する違いがある個体は、SKUと説明を分けます。
まとめ:説明文は購入後のがっかりを先に減らす
Amazon中古品のコンディション説明は、動作、外観、におい、付属品、欠品、使用上の制限を、確認した事実として書きます。コンディションは一番良い部分ではなく、各条件のうち最も低い状態に合わせて判断してください。
松尾が中古出品で重視するのは、傷の表現を上手にすることではありません。購入者が商品を受け取ったときに驚く情報を、先に見つけて伝えることです。保存後の表示と発送前の商品を照合し、説明と現物の差を小さくしましょう。
説明文の目的は、商品を良く見せることではなく、現物との差をなくすことです。
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